砂漠地帯には、昔から独特な建築様式があります。その中でも、特に興味深い砂漠建築を紹介します。
・カスバ・アントゥヌリーン
モロッコ南部の砂漠のオアシスに建てられた建築です。非常に美しい石灰石の外壁と、屋根を覆う一体型の筒状の天窓が特徴的です。この天窓は、涼しい風を取り込み、内部を涼しく保つ役割を果たします。
・クエスタホヤコヨーテ
アメリカ合衆国ニューメキシコ州にある、インディアンの文化センターです。絶壁の中に作られた建築で、非常に自然と調和した外観をしています。また、室内には暑さを和らげるための自然の風を通す構造が採用されており、空気を適度に循環することで快適な居住空間を提供します。
・ビヴァック・ムハンメドサディク
モロッコのサハラ砂漠にある、小さな宿泊施設です。内部には、美しいベッドや灯り、観覧車などがある、非常に暖かく居心地の良い空間が広がります。また、ソーラーパネルを使用して電気を供給し、エネルギーの再生利用にも積極的に取り組んでいます。
これらの砂漠建築に共通するのは、自然と調和した建築と自然の恵みと手軽さを組み合わせている点です。それぞれが持つ、自然の力を最大限に生かす工夫が、快適な居住空間を生み出す秘訣と言えます。